X1が解散してしまった
1月6日、もうそろそろ退勤しようと思った時に
【X1 解散を電撃発表】
という記事を見てしまった。まず理解ができないし、「年内の活動再開全面支持すると言った話はなに?」と思った。
X1、各メンバーの所属事務所と全員の合意を原則として協議したが、合意に至らず、解散を決定したことをお伝えします。
こんなたった3行で納得できるわけないと思ったし、メンバーは?納得してるの?と更に困惑と悲しみと怒りが同時に湧いてきた。
Produce101 XからX1としてデビューするまで、自分は期待に満ちていたし、5年半もある活動期間に胸を弾ませていた。別れがあることは悲しいけれど、それでも彼らの成長やコンテンツを楽しめる期間がこんなに長いなんて、とワクワクしていた。
操作疑惑で警察が動き出したあたりから不穏な気配は感じていたし、ほとんど活動休止状態になってしまっていたけれど、それでもいつかまたカムバしてくれると思っていたし、「解散」の2文字だけは極力考えないように、なんとかなるだろうと、大人たちが守ってくれるだろうと。そう考えていた。
自分はなんて無力なんだと何度も思った。どんなに彼らが苦しんでいても結局会社の決定に従うしかない。たくさん応援していようがしてなかろうが、隣国のアイドルになにか力になれることなど無いに等しいことがもどかしかった。
まだ高校生、中学生の子達の若くて輝ける時間を奪っていることに腹も立った。早くメンバーが揃って歌って踊っているところが見たい。みんなで活動している姿を見たい。
プデュXを最初から見ていた自分はこの子たちが何を悪いことをして、なんでこんな目に合わなきゃいけないのか全くわからなかったし、デビューできなかった練習生の気持ちも背負って、それでも前向きに「アイドルとしてデビューしたい」と思っていた彼らの頑張りがなんでこんなことになってしまうのかと悔しかった。
デビューメンバー決定も大人たちの忖度や操作によって本人たちはデビューしてからも言われのない誹謗中傷に晒されていたというのに。
最初から大人がアイドルを目指す子供達を自由に操れると勘違いして、目先の利益に走って振り回した結果がこれだ。オタクもオタクで、自分たちが抗議をすれば意見が通ると、自分たちの思い通りになると思い込みすぎたのである。誹謗中傷している人達はなにがそんなに気に食わなかったのか。
彼らはモノでもないし、一人ひとりの人間であるのに、なぜ誰もそんな簡単なことをわかってあげないのか。
事務所の運営も、会社の偉い人も、誰がX1のメンバー達のことを守っていてくれたのだろうか。蓋を開けてみれば誰も彼らのことなんて守ってくれていなかったのではないか。
Twitterなどでは「どの事務所が合意してない」とか「この事務所には知らされていない」とかの情報が飛び交っているが、どれが本当でどれが嘘かもなにもわからない。本当なのかもしれないし、もしかしたらメンバー自身はみんな知っていたのかもしれないし。
もっともっとX1でできること、見れるものがたくさんあったはずでほとんど活動できず終わってしまったX1というグループ、メンバーのことを考えると悲しくてしょうがない。
どうにか足掻いて足掻いて抗議して、またX1として活動してもらいたけれど。それは自分のエゴなのだろう。メンバー達にはこれ以上良くない大人に振り回されて欲しくない。「アイドルを目指して、アイドルになってよかった」と心から思ってもらいたいし、幸せでいて欲しいのだ。
いつだって大人や外野がアイドルの未来を潰してしまうのだ。どれだけその話題が議論になったとしても無くなることがない。メンバーがどれだけのものを抱えて、色んなものを諦めて、覚悟を決めて活動してきたのか。
そんな辛い中でも「待っててください」と言ってくれたメンバー、「会いたいです」と言ってくれたメンバー、「愛してます」と言ってくれたメンバー、みんなそれぞれ言葉にして応援している人たちを不安にさせないようにしてくれて、活動してくれてありがとう。
これからもそれぞれで頑張ってと本当は言えたらいいのだけれど言うことはまだできそうにない。諦めたくないけれど、今の自分にできることが思いつかない。絶対11人で活動して欲しいけれど、無理なことも理解している。
今はただ、悲しみに暮れるしかないのである。